リビングを間取り変更したいときのリフォーム内容と費用相場|節約のコツと注意点まで

中古物件を購入したり、子どもが成長したりして、新生活を始めるにあたってリビングをリフォームして間取り変更をお考えではありませんか。

本記事では、間取り変更でリビングをリフォームするときの工事内容と費用相場を、一覧でわかりやすく解説します。施工費用を抑えるためのコツや注意点も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

今の家族の生活スタイルに合わせた間取りにリフォームして、快適で過ごしやすい家を目指しましょう。

リビングの間取り変更リフォーム例と費用相場


家族構成や生活スタイルが変わると、リビングの間取りを変更するためにリフォームをしたいと考える方は多いのではないでしょうか。間取り変更のリフォームをする際、主に3つの施工内容が挙げられます。

●間仕切り壁を設置する
●間仕切り壁を撤去する
●スケルトンリフォームをする

施工内容別に費用相場を解説します。ただし一般的な費用となるため、個別に見積もりを取ると費用が大きく変わる場合がある点に注意してください。

間仕切り壁を設置する

間仕切り壁を設置すると、部屋数を増やせます。子どもが大きくなって1人ずつ部屋を与えたい場合や、仕事場を作りたい場合などに選ばれるリフォーム内容です。

施工内容 費用相場
間仕切り壁の設置 8万円~30万円
可動壁 (引き戸タイプ) 30万円~50万円
可動壁 (アコーディオンタイプ) 2万5,000円~20万円

部屋を分けるために間仕切り壁を設置する場合と、必要なときにだけ部屋を分けられる稼働壁を設置する場合とでは、費用相場が異なります。目的や見た目、予算に合わせて間仕切りの方法を選びましょう。

間仕切り壁を撤去する

間仕切り壁を撤去してリビングを広げたい場合、費用相場は5万〜35万円程度です。廊下やほかの部屋との間仕切り壁を取り払って、部屋を広くできます。

壁の撤去だけなら5万円程度で済みますが、撤去した壁のまわりをそのままにしておくわけにはいきません。壁はもちろん、床や天井の補修も必要となるため、トータルで見ると15万〜20万円程度はかかると考えておきましょう。

また、取り払う壁が大きければ大きいほど、費用が高くなります。

スケルトンリフォームをする

スケルトンリフォームをすれば、今の間取りにとらわれずに理想通りの間取りにリフォームできます。スケルトンリフォームとは、戸建ての骨組みやマンションの躯体のみを残して、内装や設備をすべて解体する工事です。

一から間取りを造れるため、家全体の動線を見直したり家の機能を新しくしたりしたいときに検討しましょう。

スケルトンリフォームの費用相場は、以下の通りです。

家の種類 費用相場
戸建て 800万円~4,000万円
マンション 300万円~3,000万円

家の大きさやイメージする内装によって、費用が大きく変わる点に注意しましょう。

リビングの間取り変更で発生しうるリフォーム内容と費用相場

リビングの間取りを変更すると、以下のようなリフォームも一緒に行わなければ、生活が不便になるかもしれません。

●水回りの移動
●窓の増設
●内装リフォーム

間取り変更のリフォームだけでは完結しない可能性があります。あらかじめそれぞれの施工内容と費用の相場を詳しく知っておきましょう。

水回りの移動

間取りを変更に伴って、水回りを移動させるケースは少なくありません。動線をよくしたい場合や、キッチン設備を入れ替えたい場合によく検討されます。

水回りを移動させる施工にかかる費用相場は、20万〜300万円程度です。レイアウトを変更したり、キッチン設備のグレードを高くしたりすると、費用が高くなります。移動させたい位置によっては、配管・配線・内装などのリフォームも別途必要となるため、さらに高額になる可能性があります。

窓の増設

間取りを変更すると、新しく窓を設置したくなる場合もあるでしょう。新しく窓を設置するときの費用相場は、10万〜50万円程度です。外壁を取り壊す大規模な工事をしなければならないため、相場は高めです。

また、窓を設置する場所が2階より高いとき、足場の設置をしなければなりません。1階に新たな窓を設置するときと比べて、50万円ほど上乗せとなるケースもあるため、あらかじめ費用について理解しておきましょう。

内装リフォーム

間取り変更をする際、内装工事も一緒に行うケースが多いです。例えば、リビングとほかの部屋を合体させて1つの部屋にするとき、壁紙や床の色・素材がバラバラだと違和感があります。

10畳のリビングで内装工事を行う際の費用相場は、以下の通りです。

家の種類 費用相場
戸建て 5万〜11万円
マンション 11万〜20万円

ただし、選ぶクロスやフローリングの素材によって、費用は大きく変動します。機能性やデザイン性を比較しながら、最適な素材を選びましょう。

リビングの間取り変更リフォームの施工費用を抑えるコツ


間取り変更をするとき、できるだけ施工にかかる費用を抑えるには以下の3つのコツを覚えておきましょう。

●既存の間取りを活かしたリフォームを行う
●水回り設備の移動を極力しない
●2〜3社の業者から相見積もりを取る

実践できるコツがないか、詳しく確認しましょう。

既存の間取りを活かしたリフォームを行う

工事する部分が増えるとどうしても費用が高くなってしまいます。間取りを一から造るスケルトンリフォームをすると理想の間取りを実現できますが、巨額な費用がかかります。

例えば、隣り合う部屋の壁を撤去してリビングを広くしたり、リビングに引き戸を新設して2部屋に分割したりして、既存の間取りを活用できないか検討しましょう。

水回り設備の移動を極力しない

水回りの設備を移動させるには水道管・電気・ガスの工事が必要となり、施工費用が高くなりやすくなります。そのため、キッチンはもちろん、洗面所や浴室の位置が変わらない間取りになるよう工夫しましょう。

水回りの設備をそのままの位置に置くことを前提に動線を考えると、最適な間取りが見えてくるはずです。

2〜3社の業者から相見積もりを取る

2〜3社の業者から見積もりを出してもらえば、相場感が見えてきます。他社でも見積もりを取っていると伝えるだけでも、交渉の材料にもなるでしょう。

また「リビングを広くしたい」「子ども部屋を作りたい」などの希望を伝えたとしても、業者によって費用や提案内容が異なります。できるだけ予算内におさまるような工夫をしてくれる親切な業者がいる一方で、一般的な施工内容しか伝えてくれない業者もいます。

要望をしっかりとヒアリングし、依頼者の意向に沿った提案をしてくれる業者を探しましょう。

リビングの間取り変更リフォームで知っておくべき注意点

リビングの間取り変更をするときに事前に知っておきたい注意点は、以下の2つです。

●戸建ての構造によって間取り変更できないケースがある
●借家やマンションは事前に管理規約をチェックする

注意点を知らないまま業者に依頼すると、あとからトラブルに発展するリスクがあります。詳しく確認しましょう。

戸建ての構造によって間取り変更できないケースがある

戸建ての場合、構造によっては間取り変更できない場合があります。一戸建てに多いツーバイフォーと呼ばれる工法で作られていると、間取り変更に制限がかかる可能性があります。

ツーバイフォー工法とは、壁で建物を支える構造です。そのため、間仕切り壁を撤去すると、建物が倒れやすくなってしまいます。業者に間取りの希望を伝え、施工可能かどうかを判断してもらいましょう。

借家やマンションは事前に管理規約をチェックする

借家やマンションの場合、リフォームを勝手に行えなかったり、行える場所が決まっていたりします。マンションなら管理規約をしっかり確認し、間取り変更のリフォームができるかどうかを確認しておきましょう。

賃貸の場合は、大家さんや管理会社の許可が必要です。リフォームによって、資産価値が落ちる恐れがあるからです。原則、賃貸契約に原状回復の義務が記載されているため、かならず確認しましょう。

間取り変更でリビングをリフォームをして快適な家づくりを目指そう

間取り変更のリフォームで、リビングを広くしたり部屋を作ったりすることは可能です。なぜ間取り変更をしたいのか目的を明らかにしてから業者に相談すれば、家族構成や生活スタイルに合わせた施工内容を提案してもらえます。

間取り変更にともなって内装工事をするケースは多く、新築のような内装に蘇ります。新生活が始まるタイミングに合わせてリフォームを実施し、家族にとって快適な家づくりを目指しましょう。

もし、リフォームに関してお困りでしたら、弊社にお気軽にご連絡ください。

Q:リビングの間取り変更をするときのリフォーム費用相場は?
A:間仕切り壁を設置するなら2万5,000〜30万円、間仕切り壁を撤去するなら5万〜35万円、スケルトンリフォームなら300万〜4,000万円が相場です。

Q:リビングの間取り変更リフォームの施工費用を抑えるためのコツは?
A:既存の間取りを活かしたリフォームを行う、水回り設備の移動を極力しない、2〜3社の業者から相見積もりを取るの3つのコツを実践しましょう。

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