玄関アプローチを階段にしたい!メリット・デメリット・設置時の注意点を解説

玄関アプローチ

玄関アプローチをよりおしゃれにしたい方におすすめなのが、階段の設置です。階段を設置すると家の外観が華やかになります。しかし、設置にあたっては悩みがつきもの。「設置するとどのようなメリットがあるのだろう」「設置したいが失敗しないだろうか」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、玄関アプローチに階段を設置するメリット・デメリット・設置時の注意点などを解説します。また、写真で実例も紹介するため、玄関アプローチに工夫を凝らしたい方はぜひ参考にしてください。

玄関のアプローチに階段を設置するメリット3選

メリットは以下の3点です。

  • 自宅外観が華やいだ雰囲気になる
  • 玄関までの動線が明確になる
  • 自宅の安全性を高められる

玄関アプローチの階段は、見た目にも実用性にもメリットがあります。詳しく見ていきましょう。

 

1.自宅外観が華やいだ雰囲気になる

玄関アプローチは、家に入るときに最初に目に入る場所です。そのため、階段があると外観全体が華やいだ雰囲気へと変わります。特に家の外壁や屋根などはシンプルな色味・柄になりやすいため、階段がアクセントになります。壁や屋根とは異なる色味・素材を使えば、おしゃれな雰囲気の家になるでしょう。

よく使われる素材はレンガ調や石畳調の柄です。また、主に使われる色はブラウン・グレーが多いですが、色味のトーンを変えればオリジナリティあふれる外観ができあがります。

段差を低くして奥行きを広く取れば、階段を外構のメインに据えられます。階段を中心に外構のイメージを固められるため、より実現したいイメージに近づけられるでしょう。

 

2.玄関までの動線が明確になる

玄関アプローチに階段があると、玄関ドアまでの位置が分かりやすくなります。特に門扉から玄関ドアが見えないタイプの家は、来客の際に入口がわかりにくく迷ってしまう場合があるため、階段は玄関ドアまでの目印として有効です。また、玄関ドアが道路から遠く、外構が広い家も同様です。階段があれば、玄関ドアの位置をおおよそ把握できます。

階段の周辺をタイル張りなどにしてアクセントをつければ、入口までの動線はより明確になります。来客を招く機会が多い場合は、玄関までの動線がわかりやすい階段の設置を検討するとよいでしょう。

一方、道路の近くに玄関ドアがある場合は、地面と住宅の基礎高の差を埋められるような数段の階段をつければ、スムーズな動線を作れます。段差の大きさを解消するためのものなので、階段の段数は2〜3段で問題ありません。

 

3.自宅の安全性を高められる

玄関のアプローチに階段をつければ、自宅の安全性を高められます。ここでの「安全性」とは、移動時の怪我を防止する役割と、防犯の役割です。

玄関は、地面よりもやや高い場所に設置されます。なぜなら、住宅の建築には基礎の設置が必要だからです。設置する基礎の高さによっては段差が大きくなり、段差に足を引っ掛けたり、つまづいたりする可能性があります。

階段を設置すれば、段差を低くでき足腰への負担を減らせます。怪我をするリスクを軽減できるため、安全な家づくりが可能です。

また、玄関アプローチの階段は防犯性にも優れています。門扉からすぐに玄関ドアが見えてしまうと、家の中の様子が第三者に見られてしまう可能性があります。世帯人数や生活様式まで知られてしまうと、家族のプライバシーにも関わるでしょう。

階段を設置すれば門扉から玄関ドアまでの距離を確保できるため、プライバシーを守れます。不審者の侵入にも気づきやすく、危険を回避できます。

 

玄関のアプローチに階段を設置するデメリット2選

玄関のアプローチに階段を設置するデメリットは以下の2つです。

  • 段数が増えると登るのが大変
  • 掃除・除雪などの手入れが面倒になる

デメリットを理解しておけば、設置が本当に必要かどうか見えてきます。詳しく見ていきましょう。

 

1.段差が増えると登るのが大変

玄関のアプローチに階段を設置すれば、一つひとつの段差を低くできて体への負担を減らせますが、段数が多くなってしまっては逆効果です。登るのが大変になれば足腰への負担は増え、階段を導入した効果が薄れてしまいます。

万が一つまづいたり転んだりすると、階段の材質が硬いため大きな怪我を負うリスクもあるでしょう。かといって段数が少ないと段差解消ができないため、階段を設置する際は段数と段差のバランス調整が重要です。

段差を低めにしたうえで、一段一段の幅や奥行きを広めにとれば、低い段差のまま負担のかからない階段を作れます。段差が低ければ、多少段数が多くても足を上げる角度が急ではないため、通常の階段よりも負担を減らせます。

 

2.掃除・除雪などの手入れが面倒になる

玄関アプローチの階段を長く使っていくには日々の掃除や、冬期間の除雪などの手入れが必要です。階段の柄や素材によって、掃除のしやすさが変わってきます。

タイル素材は継ぎ目にゴミや汚れが溜まりやすく、綺麗に保つのが大変です。階段の各段差の側面も同様で、掃除しづらい箇所といえます。

冬に雪が降る地域では、階段部分の除雪が大変です。雪の降り方によっては、階段の段差が埋まり坂のようになってしまい、滑って危険な場合もあります。また、除雪用のダンプやスコップが階段に傷をつけてしまう可能性もあるため、手入れは慎重に行う必要があります。

 

玄関のアプローチに階段を設置する際の注意点

玄関アプローチ

玄関のアプローチに階段を設置する際は、以下の2点に注意しましょう。

  • 段数・高さが適切か十分に考慮する
  • 老後に利用しやすいよう手すりをつける

設置後に後悔しないよう、しっかりとチェックしてください。

 

段数・高さが適切か十分に考慮する

門扉から玄関ドアまでの距離に対して、段数や高さが適切かどうかを、十分に考慮しましょう。一般的な階段の高さは、足を乗せる面が300mm以上、側面が150mm以下とされています。設定が適当だと、つまづいたり転んだりする危険性が高まり、移動しづらいです。楽に越えられる段差設定にしておけば、子どもやお年寄りでも安心して使えます。

段差を低くするためには、階段の幅や奥行きをできるだけ広めに取るとよいです。その分階段が縦に長くなるため、門扉から玄関ドアまでの距離を事前に把握しておくと、スムーズに階段の寸法を決められます。

 

老後に利用しやすいよう手すりをつける

老後も現在と同じ家に住む場合、玄関アプローチに階段をつける際は手すりも一緒につけるとよいでしょう。将来足腰が不自由になってしまった場合、階段の上り下りには手すりが必要不可欠です。手すりをつけておけば老後も安心して利用できるうえ、階段横からの落下も防げます。

手すりを設置する際は手すりの素材・高さなどにこだわりましょう。また、片側につけるか両側につけるかも決めておくべきポイントです。手すりを設置すると工事費用が増えるため、予算は多めに見積もっておきましょう。

 

階段の代わりはスロープ設置がおすすめ

「階段を設置したいがあまりイメージが湧かない」「車椅子で移動するため階段は使えない」といった方は、階段の代わりにスロープの設置がおすすめです。

スロープは坂を登るだけなので、段差を越える動作が必要なく、体への負担を減らせます。車椅子での移動もできるため、足腰が不自由な方や歩くのが大変な方も無理なく使えます。段差でつまずいて転ぶ心配がないため、子どもが使っても安全です。

ただし、スロープは階段よりも縦幅が長くなるため、設置には相応の距離が必要です。門扉と玄関ドアの距離が短い場合や道路に近い位置に玄関ドアがある場合は、スロープの設置は難しいでしょう。

 

【施工例紹介】階段を設置した玄関のアプローチを紹介

ここからは、玄関アプローチに階段をつけた施工例を紹介します。今回は、既存の階段を新しくしたリフォーム事例の紹介です。

玄関アプローチ

元々設置していた階段は長年の利用でヒビが入ってしまったため、見栄えをよくするためにリフォームをしました。無機質な濃いグレーは家の外構の中でも一際目立ち、シックな印象を与えてくれます。適度な広さと段差を確保し、上り下りしやすい階段を設置できました。コンクリートのように綺麗に仕上がり、好評だったようです。

 

まとめ

玄関アプローチに階段を設置するメリット・デメリット・設置時の注意点について解説しました。玄関アプローチへの階段の設置は、おしゃれな雰囲気と実用性を兼ね備えられるため非常に有益です。しかし、いくつかデメリットもあるため、十分に理解したうえで検討する必要があります。

より快適かつ華やかな自宅にしたい方は、ぜひ玄関アプローチに階段をつけてみませんか?当社ではリフォームの相談を受け付けています。家の悩みや希望から、最適なプランを提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

名古屋で玄関アプローチのリフォームはSmileハウスにお任せ!

 

Q&A

Q.玄関アプローチに階段をつけるメリットは?

A.おしゃれと実用性を兼ね備えられることです。

 

Q.玄関アプローチに階段をつけるデメリットは?

A.段差が増えると登るのが大変です。また、手入れが大変です。

 

Q.玄関アプローチに階段をつける際の注意点は?

A.段数・高さが適切か、手すりをつけるかどうか検討するとよいです。

 

Q.玄関アプローチの階段の代わりとなるものは?

A.スロープをつけると実用性が高く便利でしょう。

 

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