ダウンライトをシーリングライトに交換できる? 工事の方法や流れを解説

ダウンライトをシーリングライトに交換すると部屋が明るくなり、部屋の雰囲気も変わります。部屋を明るくしたい、手元が見にくいなど、照明に関する悩みがある場合は、照明の交換を検討してみましょう。

今回は、ダウンライトをシーリングライトにする方法や工事の流れなどを紹介します。
照明の交換を検討している方は参考にしてください。

ダウンライトをシーリングライトに交換する流れ


ダウンライトをシーリングライトに交換する工事は、以下のような手順で行います。

●ダウンライトを外す
●ダウンライトが設置してあった場所を壁紙などで塞ぐ
●ひっかけシーリングをつけてシーリングライトを設置する

手順は簡単ですが、ダウンライトは天井に穴を開けて、そこに照明器具を差し込みます。つまり、取り外せば穴が残り、穴をふさぐための工事が必要です。ダウンライトの穴塞ぎ工事にかかる時間は家によって異なりますが、丸1日かかる場合もあるでしょう。

したがって、ダウンライト取り外しと穴塞ぎ工事に1日、シーリングライト設置工事に1日の計2日を目安といえます。詳しい工期は、依頼業者から説明を受けましょう。

ダウンライトをシーリングライトに交換するのに時間がかかる事例


最低で2日あれば可能なダウンライトをシーリングライトに交換する工事ですが、以下のような条件だと工期がかかる可能性があります。

●天井の構造がシーリングライトの設置に適していない
●天井の壁紙を全面的に張り替える必要がある

その理由を、次から詳しく説明していきます。

天井の構造がシーリングライトの設置に適していない

シーリングライトの設置を想定していない天井の場合、配線を伸ばしたり木下地を新たに淹れたりするなど、天井裏の大がかりな工事が必要になるケースがあります。配線工事や天井裏のリフォーム工事が必要になると、工期が1週間程度かかる場合も少なくありません。

また、工事の規模によっては、工事中に部屋が使えなくなる可能性があります。ダウンライトだけ設置してある部屋は、まず業者に天井裏の状態を見てもらい、シーリングライトを設置できるかどうか確かめてもらいましょう。

天井の壁紙を全面的に張り替える必要がある

ダウンライトが付いていた跡を隠すには、天井に使われている壁紙と同種のものを新たに用意する必要があります。しかし、壁紙が廃版になっていた場合、天井の壁紙全てを張替えなければなりません。

そうなると、やはり工期が3日以上必要になります。天井裏の配線工事や木下地の追加工事も同時に行うとなると、1週間以上かかるケースも。さらにその間、部屋が使えなくなる可能性があります。

似たような色目の壁紙を使う方法もありますが、同じ壁紙でないとやはり目立ちます。毎日目にする場所なので、どうしても気になってしまう方は多いでしょう。

ダウンライトをシーリングライトに交換するのが難しい場合はどうする?

ダウンライトをシーリングライトに交換するのが難しい場合、ダウンライトを取り外し、同じ場所にペンダントライトをつける方法もあります。ペンダントライトも、一基で部屋全体を照らすのには向いていません。ただし、照明の位置が手元に近いので、ダウンライトよりも手先を使う細かい作業がしやすいメリットがあります。

また、ペンダントライトは装飾性が高いので、部屋の雰囲気を変えたい場合にもおすすめです。ただし、ダウンライトの付いている位置によっては、ペンダントライトをつけられない、もしくはつけてもダウンライトの明るさと変わらないケースもあるので、慎重に考えてから交換しましょう。

ダウンライトをシーリングライトに自分で交換できる?

ダウンライトをシーリングライトに交換する工事は、リフォーム業者に依頼しましょう。照明の交換工事は、電気の配線をいじるので電気工事士の資格が必要です。無資格で電気工事を行うと法律違反になるのはもちろんのこと、漏電などの原因にもなりますので、絶対にやめましょう。

また、電気工事士の資格を持っていたとしても、ダウンライトの設置跡の穴をふさぐ施工技術など、リフォーム工事の知識や技術が必要です。素人工事はうまくできたつもりでも、プロの技術と比較すると見劣りがします。ダウンライトの数が多いほど、施工跡も目立ち、工具をそろえる費用もかかります。自分でやって後悔することのないように、リフォーム業社を頼ったほうが安心です。

ダウンライトをシーリングライトに交換する際の注意点

ここでは、ダウンライトをシーリングライトに交換する際の注意点をもう一度詳しくまとめます。ダウンライトを別の照明に交換したいと考えている方は、参考にしてください。

天井の補強工事が必要になる場合もある

ダウンライトの設置しか想定していない造りの天井は、シーリングライトを設置するために補強工事が必要になるケースもあります。

シーリングライトの重さは約5kgまでのものが多いですが、複数設置する場合は10kg以上の負荷が天井にかかり、造りによっては耐えられない場合もあるでしょう。補強工事の種類は複数ありますが、天井の造りによって適している工事が異なります。大がかりな工事になれば、工期も費用もかかるでしょう。業者に正確な見積もりを出してもらい、検討してください。

シーリングライトが複数必要になる場合もある

部屋の広さによっては、シーリングライトが複数必要になる場合もあります。シーリングライトの重さが3~5kgだった場合、2つなら約6~10kg、3つなら9~15kg程度の負荷がかかります。前述したように、天井の造りによっては大がかりな補強工事が必要になるでしょう。

また、ダウンライト以外の照明の設置を想定していない部屋は、シーリングライトを設置するとデザインが崩れたり、最適な場所に設置できなかったりします。「せっかくのシーリングライトなのに、部屋全体が照らせない」といった不具合が生じる可能性もあるでしょう

シーリングライトとダウンライトの併用も考えよう

ダウンライトが複数あって全ての撤去が難しい場合や、天井の梁などが邪魔になってシーリングライトをつけても部屋全体を照らしにくい場合は、併用も考えましょう。目的ごとにシーリングライトとダウンライトを使い分ければ、利便性も増します。

ただし、配線の増設工事や天井の補強工事が必要になる場合もあるので、リフォーム会社や電気工事の会社に相談したうえで検討してください。

賃貸物件では交換不可が基本

賃貸物件は、ダウンライトは付帯設備扱いの場合が多いです。付帯設備は、残置物ではないので賃借物件の場合は勝手に交換してはいけません。もし、勝手に交換した場合は、退去時に全てのダウンライトを賃借した当初の状態に戻す必要があります。

ただし、大家さんに交渉して許可を得れば交換ができる場合もあります。また、ダウンライトだけでは暮らしにくいと大家さんが判断すれば、大家さん負担で交換してくれるケースもあるでしょう。ですから、ダウンライトだけでは生活が不便な場合、まずは管理会社やオーナーに相談してください。

ダウンライトをシーリングライトに交換するのはよく考えよう

ダウンライトをシーリングライトに交換する工事は、天井の状態や壁紙の種類によっては大がかりです。したがって、新しくシーリングライトを追加するなど、別の方法も合わせて検討しましょう。また、工事は必ず実績のある業者に依頼し、無理をしてDIYなどしないようにしてください。

弊社もリフォームには豊富な実績があり、ご相談も承っております。リフォームに関するご質問・ご相談はぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください

Q ダウンライトはできれば他の照明に変えないほうがいいのでしょうか?
A ダウンライトにもいろいろな種類があります。現在はより広い範囲を照らせるダウンライトも増えたので、まずはダウンライトの中で不満を解消できる商品を探してみてもいいでしょう。

Q シーリングライト以外に変更できる照明はありますか?
A記事内でご紹介したペンダントライトにも交換できます。ソケットをそのまま使えるので、シーリングライトに交換するよりも手間がかかりません。

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