床下収納のリフォーム場所はどこがいい?適さない場所も合わせて徹底解説!

床下収納の後付けリフォームをするときは、設置場所を慎重に検討しなくてはいけません。設置場所を間違えると使い勝手が悪くなるだけでなく、家の劣化にもつながる恐れがあります。

そこでこの記事では、床下収納の設置に向いている場所や、設置の際の注意点などを解説していきます。床下収納の種類や費用相場も解説しているので、床下収納の後付けリフォームで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。

床下収納リフォームにおすすめの場所

床下収納はデッドスペースを有効活用できて便利ですが、どこにでも設置できるわけではありません。最初に、床下収納リフォームにおすすめの場所を解説していきます。

キッチン

床下収納の設置場所として多いのがキッチンです。キッチンは、備蓄用の食料品や調味料のストックなど収納するものが多いので、床下に収納スペースが確保できると使い勝手が向上します。

和室

和室は、畳が並べられているので床下収納が設置できないと思われがちですが、実際には以下の2つの方法で設置することもできます。

・畳を蓋にして畳1枚分の収納スペースを作る

・和室を小上がりにして畳の下全体を収納スペースにする

畳を蓋にする場合は、床下に大容量の収納スペースが作れます。見た目では床下に収納スペースがあるのがわからないので、部屋の雰囲気を損ないたくない人におすすめです。ただ、開閉が大変で、費用も高額になる傾向があります。

和室を小上がりにすると、畳の下全体を収納スペースにできるので、さらに大量のものを収納できます。引き出しタイプで出し入れしやすいため、頻繁に使うものも気軽に収納できるのが大きなメリットです。小上がりスペースが空間のアクセントになり、おしゃれになるのも魅力的でしょう。ただ、やや大がかりな工事が必要になり、費用がかさむのが難点です。

洗面所

洗面所は、洗濯洗剤やお風呂用洗剤のストックなど収納するものが多いわりに、面積が狭い場合が多いので、床下収納があると便利です。床下収納なら、空間を圧迫することなく収納スペースを増やせます。あまり人目につかない場所なので、床下収納の設置により家のデザインが損なわれるのを気にしている人にもおすすめです。

2階の床下

床下収納は1階に設置するイメージがあるかもしれませんが、条件が合えば2階の床下にも設置可能です。1階の床下よりスペースが狭い分、浅型の収納ケースにはなりますが、子どもの作品やアルバムなどちょっとしたものが片付けられるので重宝するでしょう。ただ、梁があったり、床下のスペースが浅すぎたりすると設置できないこともあります。

床下収納リフォームが不向きな場所

続いて、床下収納リフォームが不向きな場所を解説していきます。

配管設備がある場所

床下に配管設備がある場所は、床下収納の設置場所には向いていません。床下に配管設備がある場所だと収納スペースの確保が難しいだけでなく、漏水したときに収納物にも被害が及ぶリスクがあります。また、配管設備のメンテナンスの際に邪魔になるかもしれません。

マンションの床下

マンションは戸建て住宅とは異なり、床下にあまり空間がありません。そのため、床下収納を設置するのは困難です。どうしても床下収納を設置したい場合は、床を高くして床下にスペースを作ることもできますが、空間が圧迫されたり、キッチンを移設しなければならなかったりとデメリットが大きいので、あまりおすすめできません。

床下の通風口を塞いでしまう場所

通風口を塞ぐ場所にも床下収納を設置しないほうがいいでしょう。床下には、風通しをよくするために通風口が設けられています。 通風口を塞いでしまうと床下に湿気がたまりやすくなるので、建物の劣化につながる可能性があります。 通風口の位置を確認し、塞いでしまわないように気をつけましょう。

床下収納を作るメリット

床下収納には、収納力以外にもいろいろな魅力があります。床下収納を後付けリフォームするメリットを解説します。

収納スペースが増える

床下収納の魅力は、デッドスペースを活用して収納スペースが増やせることです。床上に収納棚を設置するとどうしても空間が圧迫されてしまいますが、床下のもともと使っていないスペースを使えば圧迫感を与えません。また、床下には広いスペースがあるので、大容量の収納スペースを設けることも可能です。収納スペースが足りなくて困っている人には、うってつけでしょう。

人目を気にせず保管できる

床下収納には蓋がついているので、人目を気にせずにいろいろなものが保管できます。子どもに触られたくないものや、生活感が気になるものなどを隠す場所としてぴったりです。見せる収納が苦手な人にもおすすめです。

床下の点検口としても利用できる

床下収納は、点検口としても利用できます。戸建て住宅では床下点検口を設けるのが一般的ですが、まれに設置されていない家もあります。点検口がないと、家のメンテナンスができなかったり、水漏れなどのトラブルがあったときに対処しづらくなったりして不便です。床下収納を設置すれば、点検口としても活用できるので、点検口がない家に住んでいる人にとっては一石二鳥でしょう。

床下収納の種類

床下収納は、ふたの開き方や収納部分の形状によって以下の5タイプに分けられます。使える場所や、使い勝手が異なるので、しっかり確認しておきましょう。

扉タイプ

扉タイプは、蓋を持ち上げて扉のように開くタイプです。和室以外ならどこでも設置でき、価格が安いのがメリットです。

スライドタイプ

スライドタイプは、床下の収納棚をスライドさせられるタイプです。開口部は収納棚ひとつ分の大きさですが、2〜3個ほど連結した収納棚をスライドさせることで、それぞれの棚の中身が取り出せます。収納量が多いのが魅力ですが、スライドさせるのを手間に感じる人もいるかもしれません。床下にスペースさえあれば、どこでも設置できます。

跳ね上げタイプ

跳ね上げタイプは和室で多く用いられるタイプです。開口部と収納部がともに大きいので、大型のものも収納できます。畳を乗せたまま開閉できますが、大きくて開閉が大変なので、頻繁に出し入れするものを収納するスペースとしては不向きです。

引き出しタイプ

引き出しタイプは、小上がりになった和室の床下に用いられるタイプです。ほかのタイプに比べると大がかりなリフォーム工事が必要ですが、開閉しやすく収納量もしっかり確保できるメリットがあります。

置き蓋タイプ

置き蓋タイプは、蓋が取り外せるタイプです。蓋を外すと床下のものが取り出しやすく便利ですが、開閉するのがやや面倒に感じられるかもしれません。

床下収納リフォームの費用相場

床下収納の後付けリフォームにかかる費用を、戸建て住宅とマンションの場合に分けて解説していきます。

戸建て住宅で床下収納を後付けする場合

戸建て住宅で床下収納を後付けする場合の費用相場は以下の通りです。

・和室以外:10万円程度~

・和室:20万円程度~

和室に床下収納を後付けするときは、フローリングより大がかりな工事が必要になるため費用も高額になりがちです。また、設置場所や収納棚の形状・床材などにより費用は大きく変動します。

マンションで床下収納を後付けする場合

マンションで床下収納を後付けする場合の費用相場は以下の通りです。

・底上げリフォームをする場合:25万円程度~

・底上げが必要ない場合:10万円程度~

底上げリフォームはやや大規模な工事になるため、費用も高額になる傾向があります。底上げが必要ない場合は、戸建て住宅と同等の費用で床下収納を後付けできるでしょう。

床下収納の注意点

最後に、床下収納の注意点を解説します。

カビが発生しやすい

1階の床下は、給排水管があり常に湿度が高いのでカビが発生しやすい場所です。湿気で劣化しやすい食料品や金属製品などの収納は避けたほうがいいでしょう。また、カビ対策として除湿剤を入れたり、定期的に掃除したりするのがおすすめです。

重たい荷物は入れない

床下収納には、湿度や温度変化に強いものなら基本的になんでも収納できますが、重いものは避けたほうが無難です。というのも、低い位置にあるものを持ち上げるときには、腰に大きな負荷がかかるからです。腰痛もちの人はもちろんですが、腰痛に悩んでいない人も重いものを持ち上げた衝撃で腰を痛める可能性があります。安全性を考慮して、床下に重いものを収納するのは避けましょう。

生活動線を考える

床下収納を設置する場所を検討するときは、家族の生活動線を考えましょう。床下収納の蓋にはほとんど段差がないとはいえ、小さい子どもや高齢の方はつまずきやすいポイントになります。家族があまり通らない場所に床下収納を設置したり、ラグなどをひいて段差を緩和したりする工夫が必要です。

床下収納リフォームで上手にスペース活用しよう

この記事では、床下収納の後付けリフォームについて解説しました。床下収納を後付けリフォームするときは、生活動線や床下の状態を考慮しながら、設置場所を慎重に検討しなくてはなりません。自分で判断するのが難しいと感じる場合は、プロに相談するのがおすすめです。

弊社では、外装や内装など各種リフォーム工事を行っています。経験豊富な職人が多数在籍しておりますので、初めての方にもご満足いただける自信があります。床下収納の後付けリフォームにも対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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