二階に増築はできる?気になる費用と気をつけたい注意点をご紹介

「子供部屋を追加したい」「将来同居することを考えて家を広くしたい」そんな悩みを解決してくれるのが二階の増築です。ただ、スペースはあっても増築の内容によっては工事ができないこともあります。またどれくらい費用がかかるのかも気になりますよね。そこで二階の増築を考えている方のために、知っておきたい費用の相場や注意点、リフォームで利用できる助成金についても詳しくご紹介します。

二階の増築でかかる費用の相場は?

二階に部屋を増築する場合、6畳の部屋でかかる費用の相場は410万円~が相場です。一般的に部屋の増築をする場合、元の部屋と一体化させる必要があるため、内装の費用も必要となります。そのため一階部分の増築の費用は200万円~が相場ですが、二階部分の増築は一階との間に補強工事が必要です。そのため増築にかかる費用は高めになっています。

二階の増築で必要となる工事

二階に増築をする場合、必要となるのは建物全体の補強工事です。二階に部屋を増築する場合、スペースがあれば増築が可能というわけではありません。部屋を増築する際には床や壁が増えることになるため、まず一階に強度があるかどうかを調査する必要があります。特に平屋の場合は二階を増やす想定はされていないため、一階部分の土台や壁の補強といった大がかりな工事をする必要があります。ただ、すでに二階がある家であっても、二階部分を増築しても問題がないかどうかの事前調査が必要です。さらに増築した場合は外壁や屋根も新たに追加する必要があります。その際に破損箇所が見つかった場合には修繕の工事も必要になる可能性があります。
また二階の増築を考える際、4つのパターンがありそれぞれに工事内容が変わることに注意が必要です。

二階建てで二階に部屋を増築する

二階の増築で部屋を増やす場合の一般的なパターンです。二階の空きスペースに部屋を増築します。この場合、今ある部屋の外壁と屋根部分を撤去した上での補強工事が必要です。部屋を継ぎ足すだけでなく窓やドアを新たに設置する場合には追加で費用がかかります。

平屋に二階を増築する

平屋の屋根部分を一度撤去し、一階部分の補強工事をした上で二階部分を新たに作ります。家全体の補強が必要となるため、二階建ての家に一部屋増築する場合より費用は高くなります。

一階にある駐車場の上に部屋を増築する

一階部分に駐車場があり、その上の空きスペースに部屋を増築する場合は土台となる部分が補強されているため屋根部分に増築するよりはやや費用は抑えられます。ただし部屋のスペースや窓やドアの追加によって費用は変わります。

吹き抜け部分を部屋にする

一階から二階へ吹き抜けにしているスペースをふさいでスペースを広げるリフォーム方法もあります。この場合屋根や外壁を撤去する必要がないため、床の補強工事だけで済み、費用も抑えられます。ただし部屋として窓やドアを追加する場合は壁部分の補強も必要となりその分費用が必要となります。

二階の増築内容別の費用相場と工事内容

二階に部屋を増築するだけでなく、トイレを設置したりベランダを追加したりした場合には追加で費用がかかります。単にスペースを広げるだけなのか、居住空間として新たに設備を追加する必要があるのかによっても費用は変わってきますので、それぞれの工事内容別に費用の相場とどういった工事をするのかを見ていきましょう。

二階にトイレを設置する

二階に新たにトイレを増設する場合、トイレのグレードによっても費用は変わりますが65万円~が相場です。一階にしかトイレがない場合、夜中にトイレに行く際に階段から落ちて怪我をする可能性もありますし、介護が必要になった場合トイレがひとつだけだと不便です。ただ、トイレを設置する場所によっては給排水のパイプを増設・延長する必要があるため費用は高くなる可能性があります。

二階に浴室を設置する

二階に浴室を設置する場合、ユニットバスの設置で費用相場は135万円~です。スペースが確保できればユニットバスの設置はできますが、トイレと同じく給排水設備が必要となるため一階に設置するより費用はかかる点に注意が必要です。

二階にキッチンを設置する

二階にキッチンを設置する場合、費用相場は150万円~です。簡易キッチンを設置する場合は費用を抑えられますが、一階と二階を別世帯として増設する場合には水回りに大がかりな工事が必要となるためその分費用もかかります。

二階にベランダやバルコニーを増築する

居室ではなくベランダやバルコニーを増築するリフォームもあります。日当たりの良さを活かして洗濯物や布団を干すスペースにする、椅子やテーブルを置いてくつろぎのスペースにする、バーベキューやパーティの会場にするといった使い方が可能です。雨や風の対策が必要となるため、土台作りを含めて500万円~が費用の相場です。スペースの広さや屋根や雨除けのひさしを設置するかどうかによっても費用は変わってきます。

二階の増築で必要となる「確認申請」とは?

二階の増築の際に注意が必要となるのが確認申請の有無です。基本的に増築をする場合には確認申請の手続きが必要です。ただし床面積が10平方メートル以下の場合で敷地が防火地域や準防火地域に指定されていなければ申請は不要です。多くの場合は申請が必要となると考えておいたほうがいいでしょう。申請はリフォーム業者や建築士に依頼してもらうことになりますが、20万円前後の費用がかかります。リフォーム費用とは別に用意しておく必要がありますので、リフォームを依頼した際に確認をし、申請を忘れないようにしましょう。

二階の増築はできない?知っておきたい注意点

二階部分の増築は、家自体の強度があればできないということはほぼありません。ただし建築確認の許可が下りない場合や、壁の強度や軸の問題で増築が難しく、家の建て直しを勧められることもあります。この場合は今ある敷地の範囲内で間取りを変えるリフォームをすることを考えてみましょう。庭がある場合はその部分に新たに増築する方法もあります。ただし今の家に今後どれぐらい住み続けるのか、ライフプランもよく検討することが必要です。大きな費用がかかるだけに、失敗することのないリフォームプランを考えることが大切です。

二階の増築で利用できる補助金・助成金

二階の増築は補強工事が必要なため、費用がかかるのが悩みどころです。そこで少しでも費用を節約するために、考えておきたいのが補助金や助成金を利用することです。ただ、助成金といってもどんなリフォームでも受けられるわけではなく、助成金ごとにリフォームの目的や助成される金額が決まっています。また補助金や助成金の対象になりやすい工事として、

・バリアフリーや介護を目的とした工事

・省エネ、断熱、エコのリフォーム

・耐震のための工事

が挙げられます。それぞれ対象となる補助金や助成金制度を見ていきましょう。

バリアフリー、介護

バリアフリーや介護を目的としたリフォームの場合、「高齢者住宅改修費用助成制度」が利用できます。介護認定を受けた人がいる住宅のリフォームが対象となります。受付は随時行われていますが、自治体によって違いがありますので事前の確認が必要です。

省エネ、断熱、エコ、耐震

省エネやエコ、断熱を目的としたリフォーム、また耐震補強の工事を行った際に利用できる補助金制度には現時点で以下のものがあります。

・住宅エコリフォーム推進事業

省エネ改修を実施した場合、経費の一部が補助されます。建て替えを含む全体改修と部分改修も対象となっています。

・こどもみらい住宅支援事業

窓やドアの断熱、外壁や屋根、天井、床断熱など断熱工事の経費が補助されます。工事完了後でないと申請ができません。

・既存住宅における断熱リフォーム支援事業

既存の住宅のリフォームで、窓やドアを高断熱に改修した場合や壁や床、天井に断熱材を入れる工事の経費が補助されます。

・長期優良住宅化リフォーム推進事業

省エネや耐震、自然災害に対応するといった性能向上工事に加え、三世代同居対応や子育てしやすい家にする改修工事の経費が補助されます。

・次世代省エネ建材の実証支援事業

次世代省エネ建材を採用した工事を実施する場合に経費が補助されます。改修方法は外張り断熱、内張り断熱、窓断熱から選ぶことができます。

これらの補助金は工事を担当する事業者が申請しなければならないことになっています。補助金対象の工事の実績がある事業者に依頼すればスムーズなので、事前に確認しておきましょう。

まとめ

二階に部屋を増やす増築工事は、一階部分を増築するよりも費用がかかります。スペースがあったとしても、増築部分を支える強度があるかどうか、事前の調査が必要なことに加え、追加工事で強度を高める必要があるからです。補助金制度を利用する方法もありますが、家によっては増築ができない可能性もあります。まずは経験豊富なリフォーム業者に相談してみましょう。Smileハウスでは豊富な実績をもとに、お客様にご希望や現状に合わせたリフォームを提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。

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