家のリフォームをする際、住みながらできないかとお悩みではありませんか。結論から言うと、部分的なリフォームであれば住みながらリフォームできます。確かに仮住まいに引っ越すと、余分な費用がかかったり通勤・通学がしにくくなったりするかもしれません。
本記事では、家に住みながらリフォームするメリット・デメリットや注意点を詳しく解説します。住みながらが良いか仮住まいすべきかを慎重に考え、あなたの家族にふさわしい答えを出しましょう。
住みながらリフォームは可能!
部分的な工事であれば、仮住まいを用意せずにリフォームできます。多少の不便さを許容できれば、住みながらリフォームを行っても問題ありません。
住みながらリフォームできるパターン
住みながらリフォームできるパターンは、限られたスペースの工事を行うときです。生活スペースを確保できれば、住みながらのリフォームはできると考えてよいでしょう。
以下の工事内容だと住みながらリフォームできます。
- トイレやキッチン、バスルームなどの設備交換
- 部分的な床、壁紙の張替
- 収納スペースの造作
- 屋根や外壁
大規模リフォーム以外なら、住みながらリフォームできる場合が多いです。
住みながらリフォームできないパターン
住みながらリフォームできないパターンは、安全な生活スペースを確保できないときです。生活スペースを確保できない工事の例を6つ紹介します。
- 床・壁紙の全張替
- 床材を剥がして下地(基礎)の工事
- 間取りの大幅な変更
- フルリフォーム
- 水回りの大掛かりな工事
- 振動や騒音の大きな工事
居住スペースを確保できない大規模リフォームだと、住みながら工事はできないため、仮住まいを用意しなくてはなりません。
住みながらリフォームするメリット
住みながらリフォームするメリットは、3つあります。
- 仮住まいの費用がかからない
- 引越しや不動産探しの手間がかからない
- 作業進捗を毎日確認できる
順番に詳しく見ていきましょう。
仮住まいの費用がかからない
住みながらリフォームすると、仮住まいにかかる家賃が不要となるため、コストを削減できます。もし賃貸物件を借りた場合、以下のコストがかかります。
- 引っ越しの往復費用
- 仮住まい先の敷金礼金
- 仮住まいの賃貸費用
家を数ヵ月借りるとなると、リフォーム代のほかに家賃や引っ越し代で数十万円必要です。仮住まい先が自宅と異なる駅なら、職場や学校へ通うための交通費も余分にかかります。
引越しや不動産探しの手間がかからない
住みながらリフォームすると、引越しや不動産探しにかける時間や手間を省けます。仮住まいを借りてリフォームする場合、リフォーム業者から物件を紹介されるケースがありますが、希望に合致しなければ自分たちで不動産を探さなければなりません。その場合、工期を遅らせないために、早いうちから不動産を探し始める必要があります。また、引っ越しのために荷造りもしなくてはなりません。往復分の荷造りのため、体力・気力を使います。
作業進捗を毎日確認できる
住みながらリフォームすると、いつでも工事の進捗状況を把握できます。間近できれいに仕上がっていく様子を観察できるため、愛着がわくでしょう。作業員と長時間同じ空間にいるため、コミュニケーションをとる機会が多くなります。気になることや進捗確認などはこまめに行っておくとトラブル回避にもなります。
住みながらリフォームするデメリット
メリットだけでなく、住みながらリフォームするやり方には、デメリットも存在します。これから紹介するデメリットを許容できるかどうかをチェックしましょう。住みながらリフォームするデメリットは、以下の4つです。
- かえって費用がかかる場合がある
- ほこりやチリが気になる
- 騒音が気になる
- 落ち着いた生活ができない
詳しく見ていきましょう。
かえって費用がかかる場合がある
リフォームする場所によって、かえって費用がかさむケースがあります。例えば、水回りのリフォームを行うと、しばらく水が出ない状況のため外食したり、銭湯へ通ったりしなくてはなりません。結果的に仮住まいをしたほうが経済的な場合もあります。
ほこりやチリが気になる
リフォーム中はビニールで養生しても、設備の解体や基礎部分を剥がすときにほこりやチリが舞うため、すべてシャットアウトできるわけではありません。施工場所以外にも細かいゴミが舞うと考えられるため、掃除の手間がかかります。頻繁に掃除をしないと快適に過ごせないだけでなく、体調に悪影響を及ぼすかもしれません。くしゃみや鼻詰まりなどのハウスダストの症状が出る方もいます。
騒音が気になる
工事内容によって、のこぎりやドリルなどの衝撃音がうるさいと感じるかもしれません。日中在宅している方だと、テレビの音や会話が聞き取れず、住み心地がよいとは言い難いでしょう。防音や防振について万全に対策しないと、騒音に悩まされる可能性があります。
落ち着いた生活ができない
リフォーム期間中は、作業員の出入りが多いため、普段通りの生活はしづらいです。落ち着いた生活ができない理由に、以下の4つが挙げられます。
- 気軽に家を空けられない
- 作業員への差し入れに気疲れ
- トイレが作業員と共同
- 生活の様子が作業員に丸見え
家族以外の人が自宅にいる状況だと普段の生活とは異なるため、ストレスを感じやすいです。繊細な方だと、工事期間中ずっと気を張ってしまうかもしれません。
住みながらのリフォームが向いている人の特徴
住みながらのリフォームは、下記のような方に向いています。
- 子どもやお年寄りのいない家族
- 家族以外の人が出入りしてもストレスにならない
- コストをかけたくない
日常生活に不便をきたす可能性が高いものの、自分で身の回りのことをできる年代であれば問題ないでしょう。コスト削減の優先順位が高く、多少の不便さを許容できる家庭なら、住みながらリフォームが向いています。
住みながらリフォームするときの注意点
住みながらリフォームをする場合、事前に注意点を知っておくとトラブルを回避できます。注意点は、以下の3つです。
- 全体の工程を知っておく
- 水回りが使えるかどうかを確認する
- 仮住まいと住みながらの両パターンで見積もりを出してもらう
詳しく見ていきましょう。
全体の工程を知っておく
リフォーム箇所によって工期が異なるため、どれくらい作業が続くのかを把握しましょう。短期間なら我慢できても、個人の部屋や水回りなどの設備を使用できない期間が長くなると、つらいと感じる方もいます。工期が延びた場合のスケジュールも考慮しながら、住みながらリフォームできるか判断しましょう。
水回りが使えるかどうかを確認する
リフォームの最中でも水回りを使えるかどうかを、確認することが大切です。もし使えない場合は、何日間利用できないのかを事前に確認しましょう。
トイレ工事なら、内装を含む施工だと数日かかる可能性があります。その場合、有料で仮設トイレを設置しなくてはなりません。お風呂が使えないケースだと、工事の日数によって銭湯の回数券を購入した方が経済的な場合があります。事前に水回りの工期を確認すれば、不便さを回避できます。
仮住まいと住みながらの両パターンで見積もりを出してもらう
リフォーム中に仮住まいを借りる場合と住みながらリフォームする場合の両パターンで、見積もりを出してもらいましょう。場合によっては住みながらリフォームすると、工期が長引いたり養生費用が余分に発生したりして、仮住まいよりも高額になるかもしれません。
実際の費用は、自宅の状況やリフォームの内容によって変わります。仮住まいと住みながらの両パターンで見積もりを出してから、どのような生活を送るべきか判断しましょう。
住みながらのリフォーム「ここが困った」事例
住みながらリフォームする場合、どのような事例で「困った」と感じるか確認しましょう。事前に心の準備をしておけば、何も知らずにトラブルに遭遇するよりもストレスを受けにくいです。住みながらリフォームで困る事例は、4つあります。
- テレビや音楽を楽しめない
- 洗濯ができない
- ペットが怖がった
- 移動した家具で子どもやお年寄りの動線が悪くなった
家族のライフスタイルを考慮したうえでリフォーム中に困りそうな点を洗い出して、あまりにも不便なら仮住まいを検討しましょう。
住みながらリフォームすべきか慎重に判断しよう
住みながらのリフォームは、大規模工事でなければ可能です。ただし、多少なりとも不便さを受け入れる必要があります。人が頻繁に出入りしている状況やほこりが舞う状況に短期間の工期なら我慢できても、長期間だと耐えられない方もいるでしょう。
一方で、仮住まいだと新しい家に慣れるまでに時間がかかったり、不動産の手配や引っ越し準備で消耗したりします。家庭によって、住みながらと仮住まいのどちらが過ごしやすいか変わってくるため、慎重な判断が求められます。
家族のライフスタイルや性格などすべて考慮したうえで、住みながらリフォームするか決定しましょう。もし、リフォームに関してお困りでしたら、弊社にお気軽にご連絡ください。
Q:住みながらリフォームは可能?
A:トイレやキッチン、バスルームの設備交換、部分的な床や壁紙の張替、収納スペースの造作などであれば、住みながらでもリフォームできます。
Q:住みながらリフォームするメリットは?
A:仮住まいの費用がかからない、引っ越しや不動産探しの手間がかからない、作業進捗を毎日確認できるなどのメリットがあります。